悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

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2010年04月17日

アボルブカプセル

 本来なら土曜、日曜はお休みなのだが、今週はフル操業。早朝から、胡麻しゃぶのだしを引いている。昼前には岐阜県の胡麻メーカーから、特別焙煎したペーストが届く。清酒や味りんなどの調味料をブレンドすれば出来上がりとなるのだが、今日はいつもの配合で良いのか。天候不順で難しい判断を迫られている。本日の黄金比率は?

 初ガツオの便り各地から。高知と宮崎の様子を聞くと、今年は魚体が小さく、知合いも少なく「刺身に限る」そうだ。冗談だろう。血合いが美味いのだ。丁寧に叩いた血合いを醤油に溶いて刺身につけると、コクが出て驚くほど深い味わいになる。

 持病の一つである前立腺肥大が劇的に治癒した。肥大を小さくする新薬を処方してもらった効果が二週間で出た。おかげで、ゆっくり眠れるようになった。薬は人によって効き方も様々だと思うが、あまりにも嬉しいので・・・・。アボルブカプセル0.5mgが、私の魔法の薬でした。  


Posted by 吉野父ちゃん at 07:25Comments(0)そうす亭日乗

2010年03月16日

身分不相応

 陽光からは春の兆しを感じるのに、風が冷たい。
 
 高知に続いて、福岡でも桜が咲いた。全国で二番目だそうだ。高知の桜は、高知城追手門の染井吉野。白壁に浮かぶピンクの花びらが胸に染みた。テレビニュースで知った。
 
 三月になったのに、電話もファックスもピリッとも言わぬ。これ幸いでもないのだが、こういう時期は、静かにして休養するのが宜しい。今週は、病院で諸々検査。

 宮崎在住の「味の通信員」から、キンカンが届く。ピンポン玉ほどもある粒ぞろいの完熟品。銀座のフルーツ専門店で、?万円の値がつく希少品だ。身分不相応だが、口福に預かる。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:01Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月28日

鹿児島出張

 今年初めての出張で、鹿児島へ行ってきました。
 
 取引先のホテルから、洋食部門で使うぽん酢と胡麻だれのサンプル依頼がありました。このホテルの和食部門ではすでに両方を使っておられます。鹿児島といえば黒豚。黒豚のしゃぶしゃぶは郷土料理の代表選手です。おろし大根をたっぷり使った土佐酢ベースのぽん酢ソースは、当社の看板商品です。

 和食部門では、この土佐酢をベースに、さらに独自の工夫をこらしてホテルの味にされました。「もったいない」キャーンペンのつくだ煮は、この土佐酢のだしがらが原料です。
 
 今回、洋食向けに提案したのも、枕崎のカツオを意識したものになりました。だしは日本人の原点です。
サンプルは6種類できました。宅配便で先送りしました。内容や価格を説明するため翌日、九州新幹線で鹿児島へ向かいました。

 鹿児島中央駅周辺は、来年3月の全線開業を控え、ひっくりかえったようでした。只今到着の連絡電話を入れました。すると、「ホテル訪問の必要なし」。ぽん酢2点と胡麻だれ1点の採用が決まって、納品日を指定されたそうです。

 当たり前のことを当たり前にというのは、私の口癖ですが、そのことを実感した鹿児島出張でした。

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 14:22Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月16日

春よ来い

 一日ごとに寒かったり暖かったりする。天候不順である。今日は、その寒い日にあたる。8時ごろまでは太陽が差し込んでいたのに、9時になると厚い雲に覆われた。霧雨さえ降り始めたじゃないか。

 宅配便届く。「悪魔のソース応援隊」の心優しき乙女からのバレンタインの贈り物だった。
「お~い、休憩、休憩だ」。手を休めて、熱いお茶で頂く。チョコレートでコーテーングしたバウムクーヘンでした。ほのぼのしました。

 男性三人が来店。ぽん酢が売れる。三人のうち一人は、顔見知りで「つくだ煮は子供に大人気でした」。
どうやら、同僚を案内して来られたらしい。

 桜の開花予想が出そろった。例年より3~6日早く咲き始め、福岡市は3月19日に花開くそうだ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 15:27Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月12日

鰹だし復活に向け

 デパート不況が深刻度を増している。有楽町西武百貨店閉店のニュースに驚いたが、デパートという業態そのものが時代遅れになっているのに、当事者がその対策を真剣に考えていないところに問題がある。
 福岡の惣菜業者に聞いた話だが、某店から、300円の弁当を出せないかと言われたそうだ。300円では「安かろう、悪かろう」になる。行き着くところは見えているのに、もはや歯止めが効かないのだ。

 「もったいない」つくだ煮は予想した以上の反響だ。子供、とりわけ幼児が、ご飯を食べるようになったそうだ。ご飯とみそ汁、美味しい漬物は日本の朝食だ。「もったいない」は、ご飯をさらに美味しくする。
 朝一番に胃カメラの検査、異常なし。

 鰹だしの復活という夢を見た。実現のため、会社を設立した。昭和55年3月だった。以来、30年。夢の実現はまだだ。だが、一筋の明かりが見えてきた。「もったいない」もその一つである。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:35Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月04日

三本のコピー

 悪魔のソースとは何か。どういう思想で作られているか、一言で説明するため、三本のコピーを使い分けている。

 「当たり前のことを当たり前に」 「宣伝しないのが宣伝です」「悪魔のソースの商品は品質です」。
創業以来、30年近く、この三本を使い分けている。

 時々だが、品質(味・安全・安心)を評価されることがある。地道なコピーだが、一つのことを長く続ける姿勢が、共感を呼ぶのだろう。

 「もったいない」キャンペーンを始めて、その感が深い。だし、とはどういうものなのか。食べれば解るのである。子供たちが、争うようにして食べると聞かされると、気持がなごむ。
 

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 12:00Comments(0)そうす亭日乗

2010年01月31日

大びん必要でしょうか?

 一月最後の日曜日、CDから流れるペギー・リーの「春はまた来る」で目覚める。一日の始まりとしては気分上々。いつも朝食は味噌汁とご飯だが、なんとなくトーストが食べたくなった。マグカップで飲んだコーヒーもチーズも良かった。

 地球温暖化は着実に進行している。今年は、梅も桜も早い。太宰府天満宮の飛び梅も咲いた。桜も半月は早いそうだ。雪の秋田から、今年二回目になるトマトドレの注文がある。ぽん酢じゃなく、トマトというところに春を待ちわびる北国の人の想いを感じる。

 ラベルも包装も不要だから、もっと大きいボトルで欲しいという要望がある。ホテル向けの商品で良いものがあるそうではないか。是非、買いたいという要望である。むしろこちらからお願いしたいことなのだ。早速、1リットル瓶に詰めて差し上げた。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 13:06Comments(5)そうす亭日乗

2010年01月15日

人間力

 月半ばになり、ようやく平常ペースに戻りました。

 朝一番の来客は、ケアマネージャー氏。身体障害者で、要介護3にランクされている僕の日常生活を支援するための面接調査。障害を抱えての生活は一生続きます。何ができて何ができないかを良く知って、適切なサポートを受けるようにしなければなりません。

 実生活でのリハビリが、本当のリハビリであると確信しています。車椅子不要。一本だったステッキが二本になりましたが、今年は、スッテッキを登山用の杖に持ち替え、四本の足で歩きます。

 「もったいない」無料サービースもリハビリの一環です。残った能力を生かし、新たな能力を生みだしていく。人間回復を目指すところに、リハビリの意味があります。

 ぶっちゃけた話をすると、やればやるほど赤字が増えます。もうからないのならやっちゃいかん、のが商売の鉄則でしょう。だが、損して得を取れってこともあるのです。


  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:22Comments(0)そうす亭日乗

2010年01月06日

「もったいない」キャンペーン開始

 正月休みは5日までと決めていた。31日ギリギリまでお客があるから、せめて正月ぐらいゆっくりしたい。そう思ったのだがそれは甘かった。2日の午後にはFAXが。大阪のデパートからだった。続いて地元、福岡のデパートからも発注が続いた。

 例年二日だった初売りが、元旦になり、その分、在庫管理の変更で、発注が早くなったと解ったのは今日のこと。そんな事とは知らないので休日返上で頑張ったのだ。腹立たしいのだが爽やかな気分だ。どこも売り上げ確保に必死なのだ。

 「もったいない」キャンペーン、本日より開始。先着10人様に20㌘ずつ。ビニールの小袋に入れてホッチキスで止めた簡単なもので、とてもお恥ずかしいのだが。

 
 

 

 

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 22:33Comments(0)そうす亭日乗

2009年12月18日

雪の秋田

 雪の秋田からメール、

 秋田は終日雪が降り、風も強く冬籠りの一日でした。益々美味しくなる貴重な「博多んぽん酢」
 感謝の心をこめていただきます。ありがとうございます。

 こちらこそなのに、先にありがとう、を言われる。しばらくして、私への応援の言葉であることに気付いた。不意に胸がつまり、目頭が熱くなった。  


Posted by 吉野父ちゃん at 17:34Comments(0)そうす亭日乗

2009年11月22日

今週の出来事 11・16~11・22

 書斎に籠り、友の事を想う。訃報に驚かなかったのは、お互い黙って逝こうぜと約束していたからだ。その約束どおり、ひっそりと静かに死んだそうな。すべてが終わって、未亡人が知らせてくれた。男はかくありたいものだ。先週から友の死をず~っと引きずっている。死線を超えた仲なのだ。

 週末、毎日新聞社発行の「俳句あるふぁ」落手。森英介さんの「癌句残日碌」三回目を読む。こちらは、余命宣告された膵臓がんと闘う毎日を五七五に託す。人間って、本質的には孤独なのかな。

 終日留守番引き受ける。こんな日に限って来店客多し。普段、お客様と接する機会が少ないので要望やご意見をじっくり承る。いろいろ聞いたが、要望が強かったのが①つくだ煮②だし③焼き肉のたれ④ごまだれの商品化。

 なかでも、だしについては、他社商品との違いが具体的で、すぐにでも買いたいと言われた。つまり、当たり前の事を当たり前にすれば消費者に分かって貰えるのだ。意外だったのは焼き肉のたれの要望。巷にはあふれかえるほどの商品があるのに、美味しいお肉をアッサリと美味しく食べるたれは皆無だそうな。  


Posted by 吉野父ちゃん at 14:41Comments(0)そうす亭日乗

2009年11月15日

今週の出来事 11・9~11・15

 週末、大阪の友人夫人から電話。 
 
 「肝臓がんで余命一年を宣告されるも生き延びること六年。最期は、介護保険とおむつの世話になりましたが、静かに家で死にました」
 
 そうか。六年も。奥さんにみとられて家での最期、見事でしたね・・・。
 
 「あなたにはきっと、喜んでもらえると思ってました」
 
 僕たちの仲間は、誰がガンになっても不思議でない年齢に達してしまっている。もう一人の仲間、森英介氏もガンと闘っている。その闘病記を、毎日新聞社の「俳句あるふぁ」に連載中だ。新聞記者という職業は不思議な体験のできる職業だ。だが、死についての正確なことはだれにも書けない。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:00Comments(0)そうす亭日乗

2009年11月09日

今週の出来事 11・2~11・8

 週末は大阪へ。介護者なしの一人旅である。仕事がらみの出張旅ではなく、お互い病気の身で何時、御迎えがあっても不思議じゃない。ならば今のうち、酒でも酌み交わそうかということにした。
 健康や病気に全く無関心で長生きできるとは甘過ぎる。寝たきり老人の始まりは軽い異変からである。背中がゾクッとしたら一枚重ね着する。今回もリュックに入れたベストで助かった。
                    ★
 経済危機の先が見えない。モノやサービスといった価値を創造する企業をも売買する行為は、許されるはずがないのにそれが横行する。お前のとこ大丈夫か?。景気は循環するので、必ず出口はある。ただ、その時期はいつかと聞かれると困る。今や悲観論が日本全体を覆っているが、当たり前のことを当たり前にやる。そして、良い赤字を生む努力をする。悪魔のおっちゃんの経営哲学である。  


Posted by 吉野父ちゃん at 10:47Comments(0)そうす亭日乗

2009年10月12日

今週の出来事 10・5~10・11

 
 「博多んぽん酢」は福岡の南の郊外、太宰府市というところにある。太宰府天満宮で全国的に知られているが、国立博物館ができてから、観光客が倍増した。とくに、日曜、祭日には大混雑する。せっかく予約して貰ったのに、渋滞を脱け出されずにあきらめる人が続出する。

 退院してから二ヵ月近くが経過した。救急病院は、病状が安定すると転院か退院しなければならない。
主治医は、現在通院中のリハビリ専門病院への転院を勧めてくれた。キッパリ御断りした。一日中、病院のベットで過ごすより、自宅から通院する方が回復が早いと判断した。家人と衝突することがあるかも知れないが、痒いところに手が届く。入院中のストレスよりず~っと良いのである。

 両手でステッキを突いて現れた病人に

 病は気からというが、それにしても・・・と絶句。こまめに水分補給してくださいね。最低でも一日2㍑、睡眠を十分に。酒の飲みすぎはダメですよ。
 
 血液検査、エコーによる動脈検査、MRA検査、24時間心電図。いろいろやったが、それでも繰り返してしまう。なぜだ。怖い現実だ。

  


Posted by 吉野父ちゃん at 18:06Comments(0)そうす亭日乗

2009年10月04日

今日の出来事・鰹節廃液

 生きていてよかったと思うのは、今朝のように良く晴れて、澄み切った空気を胸いっぱい吸った時だ。
 背筋に一本、棒のようなものが通った感じがする。やる気になる。力が湧くのだ。
 
 地球温暖化京都会議が開かれたのは平成10年。この年の3月。鹿児島大学で、「大地・食・人間の健康を保全する環境革命への試行」をテーマーに研究発表会が開かれた。私が参加したのは、焼酎廃液と鰹節廃液
の部会。その時の資料を取り出し、改めて目を通す。

 鰹節は、創業以来の最重要課題だが、この11年間は、「だし」としてではなく、廃液に含まれる物質に注目している。この廃液とは無関係だが、その一つの成果が、ホテル向けに供給を始めたばかりの「アゴだし」である。

 一般のお客様への商品内容はどうするか。基本はこれで良いとして、中味(美味しさ)と価格のバランスをどう取るか。先日来、製造に直接携わった元パートさんたちに試食してもらっている。急ぐことはない。あごも鰹も椎茸も、永遠のテーマなのだ。いろいろな意見を集約して優れたものにする。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:57Comments(0)そうす亭日乗

2009年09月20日

今週の出来事 9・14~9・20

 晴天に恵まれた一週間だった。里帰りのお土産にす人たちで例年賑うのだが、今年はやや少ないようだ。
 愚痴をこぼしていたら、東京・谷中にお住まいの人から電話で問い合わせ。
 「日本橋の三越さんで、催事販売をしてらっしゃったのはお宅様でしょうか」
 「確かに、私どもです。昨年、6月でした」
 と言うようなやり取りのあと、たくさん注文を頂く。
 
 老人の日に、いつもの寿司屋でどうだね。誘われたが「義理欠く人情欠く」で勘弁してもらう。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:46Comments(0)そうす亭日乗

2009年09月13日

四度目の脳梗塞

 昨日の土曜日、近くの福岡大学筑紫病院脳神経外科再診。僕の主治医は女性である。外来診察室のドアを開けながら、鹿児島、どうでしたかと迎え入れてくださる。こっちだって、聞きたいことがある。入院中に聞きそびれた。年齢だ。うら若い女性にトシを聞くのはどうかな。失礼を承知で聞いた。32です。主人はいますが、子供はまだです。脳外科の医者というのは、一瞬の判断ミスが患者の命を左右する。爽やか笑顔の即答お見事。
 股の付け根の動脈からカテーテルを入れて、詰まって狭くなった血管を縫うように頚動脈へ。そこから脳の深部を診てもらったのは二週間前だった。
 終わってしまえばなんていうことはないのだが、手術の同意書に署名を求められた時はドキッとした。
まれに事故が起きるそうだ。どろどろになった血のかたまりが心臓や脳に飛ぶ。そうなると、一巻の終わり。運よく助かっても、全身麻痺で寝た切りになることも覚悟しておかなくてはなるまい。
 それはそれとして、四回も繰り返したのはなぜか。今後もあるのか。どうしても知りたい。リスクはあるが彼女に賭ける決断をした。結果、オーライだったのだが、どうも釈然としないことがある。脳卒中のハウツー本はたくさん出ているが、心の問題を吐露したものは少ないのだ。折に触れ、そのことを考えよう。


 9月になって、少し動きが出てきたがまだまだ。めったに顔を見せぬ資材屋の社長来社。
 「悪魔のおっさん、まだ生きてるぜ。銭になるかどうか確かめに来たのだろう。あかんあかん。帰れ、帰れ」
 追っ払うのだが、上がり込んで 「営業の若いもんつれて来た。なんでもどうぞ」だって。ええ根性している。ボク、口とは裏腹に、内心、有難いなと思っている。やることをじっと見てくれていたのだ。

 地元テレビ局の情報番組ディレクター氏来社。京都のテレビ局の情報番組担当者から電話。同じようなことが起きるものだ。

 神戸・鴨子ケ原のMさんより追加注文二本。長年、共同購入のお世話をして頂いている。大事な方だ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 09:09Comments(1)そうす亭日乗

2009年09月06日

今週の出来事 8・31~9・6

 我が家で、日常使っているものが、エライ評判になることがある。「だし醤油」である。

 先々週の朝。病院で、出された季節野菜の和え物を口にいれて「おやっ」と思った。
減塩食を選択したので、薄味なのだが、味がしっかりついていた。

 「だし」が効いているのだ。

 調味料売り場を覗くと良い。濃縮液体だし、粉末だし、顆粒だし。いろいろある。が、我が家のように、鰹節やアゴ《飛び魚》から、じっくり、出しを」引いたものは無い。薬品というか、化学的な香りがするものが多いのだ。

 退院後、日を置かずして、鹿児島のホテルを訪ねた。
 
 ホテルの味を決める料理長が、香りをかいで、すぐに部下を呼んだ。

 「従業員食堂で味見」。短いが的確な指示が出た。ホテルは、多種多用な職種の人たちがる。様々な年齢の男女がいる。プロの集団なのだ。その人たちがホテルの味を決めるのだ。

 一週間たった昨日朝、「使いたい。値段は?」という連絡があった。数分後、正式な発注が流れ始めた。
 明日、我が家の定番、だし醤油が、新たな「商品」として流通を始める。
 
 面白いのは、和食ではなく、洋食部門の基礎調味料として使われることだ。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 10:00Comments(0)そうす亭日乗

2009年08月30日

今週の出来事 8・24~8・30

 「たまねぎぼうや」の関西地区での発売が9月より始まる。その、一回目の注文が、大阪の阪急・阪神百貨店からある。いつも言っていることだが、「量を売るより質を売る」のが、悪魔のソースである。そのことをもう一度、徹底したい。普段から、あるがままの姿勢を貫いている。今回のことも、随分遠回りしたようだが、そうではない。急がば回れは、正解だったのだ。
 
 午後、投票に行く。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:29Comments(0)そうす亭日乗

2009年08月23日

今週の出来事 8・10~8・23

 ちょっと体調を崩して入院していた。元気なら、出荷の始まった「長門ゆず吉」という柑橘ミカンを、山口県の現地に訪ねるつもりだった。だが、病には勝てない。計画は一年先送りにした。ものは考えようだ。一年先送りということは、これでお終いということではない。一年先には、まだ仕事が待っているということだ。この不況下、贅沢な話じゃないか。「長門ゆず吉」は、山口県が新たな県産品として売り出しを計画中。先日、搾りたての果汁原液が届いたが、これがブラボー。ノドにむせない優しい酸味、香りも上等だった。
 今夏はハモを楽しみにしていた。イタリアのバルサミコ酢と日本の梅肉をコラボしたソースで食べる。旨いよ。ソースを持って行くのでハモはそちらで用意してくれ給えと言ったのだが、こちらも空約束になった。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:08Comments(0)そうす亭日乗