悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

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2008年06月14日

琵琶湖周遊③

 牛肉は昔から、近江牛と呼ばれ、ブランド牛として不動の地位にある。
 
 京都駅で友人と別れ、大津に舞い戻った私は琵琶湖ホテルに投宿した。ホテルの鉄板焼きが評判だったからだ。肉は期待を上回るほど旨かった。オスよりメスのほうが美味なのは哺乳動物の通例だが、その日供されたのはメスの小牛だそうだ。
 
 琵琶湖は淡水湖だから、コイ、フナ、ウナギ、フナ、アユ、モロコなどあらゆる淡水漁が生息しているが、スッポンを忘れる訳にはいかない。
 
 大津市の膳所には、北村というスッポン料理の専門店がある。旧国鉄で機関士をしていた主人が趣味で飼育していたスッポンを食べさせたのが始まり。昭和38年ごろの話で、新米記者の僕の給料は一万円ちょつと。それでも。月に一度は生き血をすすり、刺身に舌鼓をうった

 堅田の落雁と謳われるほどだから冬の鴨は旨い。浮御堂のすぐ隣りに料亭がある。湖漁をいろいろ食べさせてくえるが、圧巻は真冬、二月に食べる鴨鍋である。一緒に鍋を突いた、水上 勉さん、浮御堂の荒井義登住職は今、彼岸に居られる。

 短い旅だったが、忘れていた多くを思い起こした。生き抜く勇気が湧いてくる。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 09:09Comments(0)うまい話・食えない話