2004年02月25日
酢の効用
昔から「酢は健康に良い」と言われています。それを科学的に裏付けたのは、イギリスの生化学者、クレーブス博士です。摂取した栄養素が、どういうふうにしてエネルギーに変わって行くのか、そのメカニズムを科学的に解明し、1953年にノーベル賞を受賞しました。
体内に取り入れられた食べ物は、消化されてブドウ酸となり、それがクエン酸などの有機酸から他の有機酸へと一定のサイクルで変化し続けており、ある酸から次の酸へと変化する時にエネルギーが放たれ、それが体の力になるというのが博士の理論です。このサイクルが、クエン酸から始まることから「クエン酸サイクル」あるいは、博士の名前からとって「クレーブスサイクル」と呼ばれています。
酢を始め、梅干、柑橘、酸味のある果物などが、疲労回復に良いと言われるのは、それらに含まれるクエン酸が、体のなかに入るとすぐにエネルギーに変わるということが裏づけられたのです。
「酢がからだにいい」ことから、ドレッシングで食べる野菜サラダを健康食の代表のように考える人がいます。昼はコンビニのサラダにパンですます女性です。ドレッシングに含まれる酢が健康にいい。しかも、野菜にはビタミンCが多く、食物繊維も豊富に含まれていて、野菜を食べれば太らない。健康にも、美容にもいいと思っているようです。
とんでもありません。こんな食事を続けていると、美人になるどころか、皮膚はカサカサになり、肌荒れを起こします。毎日の食事のなかで酢を使った料理を少しずつ、バランスよく摂ることが大切です。
野菜の90%は水分です。野菜ばかり食べていれば、栄養のバランスがくずれます。こんな、簡単なことがなぜわからないのでしょうか。タンパク質、糖質など多量にとらなければならない栄養素がほとんど含まれていません。野菜サラダは、それだけを食べる限り「欠陥食」です。
野菜サラダが美容食と言われるのはアメリカやヨーロッパで通用する話です。欧米では、肉やチーズやバターやデザートの甘味をたらふく食べます。カロリーとタンパク質、脂肪、砂糖の過剰摂取する人にとっては、もっとたくさんの野菜を食べ、栄養バランスをとる必要があります。
血圧のコントロールに気をくばっているので、私の食事は野菜が中心です。もちろん、サラダは欠かしませんが、こんなところに気をつけて食べています。緑黄色野菜を多く食べるようにします。ほうれんそう、小松菜、にんじん、春菊、ピーマン、クレソン、パセリなどですが、大根の葉はとくにたくさん食べます。
サラダにかける調味料は、ドレッシングよりもぽん酢を多用します。ドレッシングオイルの摂りすぎによるカロリーオーバーを防ぐためです。言い古されたことで、だれども知っていると思いますが、つい、ドレッシングに手がのびます。市販のドレッシングは油が多く、必ずしも良質の油が使われているとは限りませんので、注意が必要です。
本来、ドレッシングやぽん酢というのは調味料です。調味料というのは脇役であって、主役ではありません。どこの家庭にも醤油と酢、油がありますから、自分でそれを混ぜてドレッシングやぽん酢をつるのが一番です。
まず、こうしてください。酢と油を食卓に並べてください。ヘルシーサラダを一緒につくりましょう。料理書には、酢1に対し、油2か3と書いてあります。ここが間違いの元です。酢と油は同量でいいのです。ぐっとヘルシーでカロリーを控えることが出来ます。
混ぜる時は、油が先です。先に酢を入れると野菜にしみこみません。ぽん酢も同じです。ダイダイやカボス、ユズなどの柑橘を搾り、醤油を入れ足すだけ。だれでも簡単にすぐ出来ます。ちなみに、酢は、食用以外にもいろんな使い方があるようです。
●野菜の虫や泥を落とす
野菜や果物は水1㍑に大さじ1の酢水で洗う。目に見えない、虫の卵や雑菌を殺す。
●肉を柔らかく
肉を酢につけて一晩置く。繊維を分断し肉が柔らかくなる。調理の前に酢は洗い流す。
●チーズのカビ予防
酢に湿らせたペーパータオルで、チーズをくるんでおくと、干からびたり、カビがはえません。ビニール袋に入れて保管します。
●ダイエットに
肉や野菜などの煮込み料理に、酢を少し振りかけると、食欲が抑えられて少しの量で満腹感が得られます。塩を入れすぎたら、酢を少し加えてやる。カドがとれて味がまろやかになる。
●水虫、虫さされ
靴下やストッキングを30分酢水に漬けてから洗濯する。水2カップに酢は二分の一カップ。かゆみは、水虫に直接、酢をつけ、一日に数回、洗い流す。ハチや蚊に刺された時は、コンスターチに酢をまぜ、ペースト状にどろっ、とペースト状に混ぜ、患部に塗る。ペーストが虫の毒素を吸い上げてくれる。
●もしゃもしゃ髪に
酢と水1カップずつを混ぜ、リンスをつくる。パーマをかけた時や天然パーマの人は、シャンプーの後、リンスして約2分してすすぐ。髪が、もしゃもしゃになりません。
以上は、「酢で暮らすナチュラルライフ」(ブロンズ新社)からの引用です。
それにしても、驚くべき酢の効用です。日常の食事のなかで酢を上手に取り入れる工夫をするとともに、普通の醸造酢だけではなく、リンゴ酢、黒酢、柿酢、きび酢、バルサミコ酢など、いろんな種類や、成分の違う酢を上手に使い分けする知恵が、健康なからだをつくるうえで大切なことのように思えます。
体内に取り入れられた食べ物は、消化されてブドウ酸となり、それがクエン酸などの有機酸から他の有機酸へと一定のサイクルで変化し続けており、ある酸から次の酸へと変化する時にエネルギーが放たれ、それが体の力になるというのが博士の理論です。このサイクルが、クエン酸から始まることから「クエン酸サイクル」あるいは、博士の名前からとって「クレーブスサイクル」と呼ばれています。
酢を始め、梅干、柑橘、酸味のある果物などが、疲労回復に良いと言われるのは、それらに含まれるクエン酸が、体のなかに入るとすぐにエネルギーに変わるということが裏づけられたのです。
「酢がからだにいい」ことから、ドレッシングで食べる野菜サラダを健康食の代表のように考える人がいます。昼はコンビニのサラダにパンですます女性です。ドレッシングに含まれる酢が健康にいい。しかも、野菜にはビタミンCが多く、食物繊維も豊富に含まれていて、野菜を食べれば太らない。健康にも、美容にもいいと思っているようです。
とんでもありません。こんな食事を続けていると、美人になるどころか、皮膚はカサカサになり、肌荒れを起こします。毎日の食事のなかで酢を使った料理を少しずつ、バランスよく摂ることが大切です。
野菜の90%は水分です。野菜ばかり食べていれば、栄養のバランスがくずれます。こんな、簡単なことがなぜわからないのでしょうか。タンパク質、糖質など多量にとらなければならない栄養素がほとんど含まれていません。野菜サラダは、それだけを食べる限り「欠陥食」です。
野菜サラダが美容食と言われるのはアメリカやヨーロッパで通用する話です。欧米では、肉やチーズやバターやデザートの甘味をたらふく食べます。カロリーとタンパク質、脂肪、砂糖の過剰摂取する人にとっては、もっとたくさんの野菜を食べ、栄養バランスをとる必要があります。
血圧のコントロールに気をくばっているので、私の食事は野菜が中心です。もちろん、サラダは欠かしませんが、こんなところに気をつけて食べています。緑黄色野菜を多く食べるようにします。ほうれんそう、小松菜、にんじん、春菊、ピーマン、クレソン、パセリなどですが、大根の葉はとくにたくさん食べます。
サラダにかける調味料は、ドレッシングよりもぽん酢を多用します。ドレッシングオイルの摂りすぎによるカロリーオーバーを防ぐためです。言い古されたことで、だれども知っていると思いますが、つい、ドレッシングに手がのびます。市販のドレッシングは油が多く、必ずしも良質の油が使われているとは限りませんので、注意が必要です。
本来、ドレッシングやぽん酢というのは調味料です。調味料というのは脇役であって、主役ではありません。どこの家庭にも醤油と酢、油がありますから、自分でそれを混ぜてドレッシングやぽん酢をつるのが一番です。
まず、こうしてください。酢と油を食卓に並べてください。ヘルシーサラダを一緒につくりましょう。料理書には、酢1に対し、油2か3と書いてあります。ここが間違いの元です。酢と油は同量でいいのです。ぐっとヘルシーでカロリーを控えることが出来ます。
混ぜる時は、油が先です。先に酢を入れると野菜にしみこみません。ぽん酢も同じです。ダイダイやカボス、ユズなどの柑橘を搾り、醤油を入れ足すだけ。だれでも簡単にすぐ出来ます。ちなみに、酢は、食用以外にもいろんな使い方があるようです。
●野菜の虫や泥を落とす
野菜や果物は水1㍑に大さじ1の酢水で洗う。目に見えない、虫の卵や雑菌を殺す。
●肉を柔らかく
肉を酢につけて一晩置く。繊維を分断し肉が柔らかくなる。調理の前に酢は洗い流す。
●チーズのカビ予防
酢に湿らせたペーパータオルで、チーズをくるんでおくと、干からびたり、カビがはえません。ビニール袋に入れて保管します。
●ダイエットに
肉や野菜などの煮込み料理に、酢を少し振りかけると、食欲が抑えられて少しの量で満腹感が得られます。塩を入れすぎたら、酢を少し加えてやる。カドがとれて味がまろやかになる。
●水虫、虫さされ
靴下やストッキングを30分酢水に漬けてから洗濯する。水2カップに酢は二分の一カップ。かゆみは、水虫に直接、酢をつけ、一日に数回、洗い流す。ハチや蚊に刺された時は、コンスターチに酢をまぜ、ペースト状にどろっ、とペースト状に混ぜ、患部に塗る。ペーストが虫の毒素を吸い上げてくれる。
●もしゃもしゃ髪に
酢と水1カップずつを混ぜ、リンスをつくる。パーマをかけた時や天然パーマの人は、シャンプーの後、リンスして約2分してすすぐ。髪が、もしゃもしゃになりません。
以上は、「酢で暮らすナチュラルライフ」(ブロンズ新社)からの引用です。
それにしても、驚くべき酢の効用です。日常の食事のなかで酢を上手に取り入れる工夫をするとともに、普通の醸造酢だけではなく、リンゴ酢、黒酢、柿酢、きび酢、バルサミコ酢など、いろんな種類や、成分の違う酢を上手に使い分けする知恵が、健康なからだをつくるうえで大切なことのように思えます。
Posted by 吉野父ちゃん at 14:00│Comments(0)
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