悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

2007年05月22日

人生の味

5月22日〔火〕 晴 138-70

 五月晴れの週末、故郷・防府市の「塩田公園」を訪ねた。江戸時代以後わが国の塩業史に多大な役割を果たした「三田尻塩田」を記念。塩作りの道具や施設を復元した記念公園である。進行中の仕事の中で、疑問が解けないことがある。塩の使い方。すなわち「塩梅」である。なにか参考になればと思ったのだ。

 私は、広辞苑から姿を消した「土佐酢」の復活を願う者である。土佐酢と言うのは、カツオ節出汁で割った料理酢だが、味の決め手になるのが塩。カツオ節ではなかった。カツオ節で煮立てたら、沸騰寸前に火を止め、直後に塩をひとつまみ加えるのがコツなのだが、ひとつまみと言っても何本の指でつまべば良いか。だれも教えてくれないし、教えようとしても、教えられないのだ。結局、経験や感がモノを言う。

 夜、高校の古希記念クラス会へ。現在の社会的地位や、経済的位置の違いはあっても集まる者は、背負った人生の重みを一時、下ろしてくる。成功した者も、そうでないヤツも学生時代にタイムスリップしている。同窓会は、そこのところがいい。

 肌に感じる風が、しっとりする。人生、ほろ苦いのだ。
 

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Posted by 吉野父ちゃん at 10:08│Comments(0)うまい話・食えない話
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