悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

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2010年07月31日

長門ゆず吉

 「長門ゆず吉」の栓をとると、柑橘酢特有の香気が鼻をくすぐった。
 
 一年前の8月6日、山口県長門農林事務所からサンプルとして頂いた。その半分を冷凍にし、残りは冷蔵保存しておいた。今、博多んぽん酢には、宮崎県の日向市特産の「平兵衛酢(へべす)」を使っているのだが、
来年に予定しているニューぽん酢の柑橘酢の選定中なのだ。

 ここ数年、大分県津江村の柚子酢。鹿児島県大隅半島の辺塚(へっか)橙、土佐の高知の仏手柑、北川村の柚子、徳島のすだちなど、柑橘酢を求めた旅が続いた。最後に残してあるのは、山口・萩の夏ミカン酢だ。

 山口県西北の萩市、長門市周辺には良質な柑橘酢がある。日本一古い夏ミカンは、長門市仙崎の「大日比ナツミカン」で、国の史跡及び天然記念物に指定されている。1.800年代初めごろ、萩の城下町で栽培されるようになった。明治維新後の1.876年、萩藩士だった小幡高政が、碌を失った武士たちのため栽培を奨励。以後、萩の主要産業に成長。各地に伝播した歴史がある(毎日新聞)。

 この稿を書き始めたところへ、宅配便で、山口県岩国市の「手打ちうどん山田屋」の生醤油が届いた。まるで、待っていたような塩梅だった。長門ゆず吉を垂らし込んだら、旨いざるうどんになった。

 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 14:44Comments(0)うまい話・食えない話

2010年06月25日

悪魔のソースは健在です。

 しばらくブログを休んでいたので、最近の出来事を報告します。
 
 鹿児島へ行ってきました。鹿児島三越が撤退して一年近く、地元の不動産会社が商業ビルをオープンさせたのでそれを見学するのが目的。地下の食品売り場には、関西を中心に首都圏にも出店を加速させる高級スーパ-の九州一号店があった。二号店は、激戦が続く福岡天神にオープーンした。両店とも、コンビニを少し大きくした程度だが、商品の一つ一つが良く吟味されたものばかり。「さすがだな」と、久しぶり思った。来年三月には、九州新幹線が全線開通。博多~鹿児島が一時間半で結ばれる。桜島の爆発は活発で、昨年の爆発回数をすでに上回ったそうだ。
 城山観光ホテルを訪ねる。取引の窓口である購買課で人事異動があったのでご挨拶。料理長ともゆっくり話が出来たのはなによりの収穫だった。宴会料理に使うソースについて、具体的な要望を聴かせてもらう。

 福岡市や北九州市のこだわりスーパーから、取引依頼の要望がいくつかある。
 いずれも「お客様のご要望で・・・」というもの。そのうちの一つ、博多港のベーサイドプレスで昨日から博多んぽん酢の発売が始まった。韓国と福岡を結ぶ大型フェリーや、壱岐・対馬への高速船など海の玄関口である。
 空の玄関口である福岡空港も好調である。全日空商事の売店の片隅に置いてもらうようになって一年。一日に二本とか三本とかだが、着実に売れている。一本を笑ってはいけないのである。

 先日はこういうことがあった。
 トマトドレッシングが一本というメール注文があった。一本だけというのは、荷姿の関係で送りづらい。二本にして頂けませんかというのがこちらのお願い。発注メールを手掛かりに電話した相手は、香辛料メーカーの開発本部本部だった。
 「うちでもトマトドレをやることになりまして、分析用にお願いしました」だって。
 同じようなことは前にもあった。こちらの方は、食品・健康の総合大メーカー。ラベルがなければ、どっちがどっちなのか解らない出来栄えにビックリした。
 一つの提案だが、銘々、自慢の一本を持ち寄り共同販売してみたら。一番喜ぶのは消費者ですよ。

 先日のテレビ放送は本当に有難いものだった。私たち夫婦の歩んで来た道、これから進むべき道を示してくれた。ありがとうございました。  


Posted by 吉野父ちゃん at 11:06Comments(0)そうす亭日乗

2010年06月03日

悪魔のソースの復活なるか

 食品問屋の人が来て、言うことには
 「高級スーパーと生協から、悪魔のソースの引き合いがある。どうでしょう、取引できませんか?」
 消費不況の昨今、嬉しい話だ。
 
 「ああ、いいですとも」
 と即座に応じた。この種の話は、過去何度もあった。実際に取引が成立して、商品が並び始めた。ところが、長続きしなかった。いつの間にやら、消滅したのである。なぜなのか。どんな商品にもつけられるようになった、あのバーコードのためだ。あれで、日々の売上が即座に見えるようになってしまったため、熱烈なフアンがいても、少数でたまにしか売れないようなものは、抹殺されたのだ。
 
 国民皆中流の食生活ができたのは、昭和30年代以降、神武景気という経済成長のステップを踏んでからの事である。インスタント食品が一般化した時代で、極論すれば、インスタントが食品が家庭の味を作ったのだ。これが、日本人をだめにした。

 私が今、手がけているものは図抜けたものではない。昔は、どこの家にもあったものである。それを、時代に合わせて調理法や味付けを変えている。人々の嗜好はどんどん変わっていく。時代に合わせて、一番旨いを提供すれば良い。

 先日のテレビ出演は、改めてそのことを教えてくれた。
 
 
 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 07:55Comments(0)まさかの人生

2010年05月14日

今日感テレビ出演

 テレビの取材にひっぱり出され、夫婦で太宰府天満宮へお参りした。
 修学旅行のシーズンまっただ中。大勢の人で賑っていたが、ひときわ目についたのが中国からの観光客だった。ガイドに聞くと、豪華客船で博多港へ。買い物ツアーと観光組に別れた、博多滞在六時間のあわただしい旅だそうな。

 船の旅は、最高の贅沢だろう。何時だったか、船会社の重役をしている友人のKさんが、その会社の名物になっているドライカレーを送ってくれた。中国の人を見てふと、Kさんを懐かしく思った。
 と、タイミングを推し量ったように電話が差し出された。テレビ局がKさんに電話出演を依頼していたのだった。

 悪魔のソースというネーミングの名付け親はKさんである。そのKさんというのは、オウム事件のさなかに狙撃され、奇跡的に生還した国松孝次元警察庁長官。新聞記者からソースの世界へ転身して以来の付き合いが続いている。

 そのくだりは、RKB毎日放送の「今日感テレビ」で18日に放送される。売れているとか美味しいじゃなく、一筋の道を歩み続ける夫婦の今を伝える番組にしたい。番組スタッフの熱い思いが20分に詰まっている。国松さんだけではない。てんきち母さんや悪魔のソース応援隊も登場するそうだ。

 多くの人に支えられて今日があるのだが、そこらあたりを感じ取って頂ければありがたいのですが。  


Posted by 吉野父ちゃん at 10:49Comments(0)そうす亭日乗

2010年05月09日

骨が折れる。

 みのもんたの朝ズパに畏友・岩見隆夫さんが出ていた。オヤと思ったのは右足のギブス。生涯一記者の人間だから、傍目で見るほど楽な仕事ではないだろう。それにしても、本当に骨まで折ってしまった。

 福岡市近郊の里山に暮らすW君来る。こちらも、骨折してギブスが外れたばかり。タヌキやイノシシと暮らす暮らす様子を羨ましく聞く。夜になって、耳鼻科を廃業したY君から電話。こちらも、なにやらややこしい病気で、歩くのがやっととか。皆棺桶に片足突っ込んでいる。

  


Posted by 吉野父ちゃん at 09:39Comments(0)そうす亭日乗

2010年05月06日

休日返上

 連休は休まず仕事をした。福岡空港の全日空売店に、商品が並ぶようになって初めての大型連休。商品を切らさないようにしなければならない。休まず働くことは当然といえば当然なのだが、振り返ればあまりにも余裕のない人生だった。

 いつも何かに追われていた。楽しみはいつも先に延びた。退職したら、一度海外旅行をしようね、と何年も語り合ってきた。そう言い合って、どこにも行かず30年がたった。

 連休最後の夕方。玄関から賑やかな声が聞こえた。大阪からの三世代八名のお客様だった。「もったいない」をお土産に差し上げた。「ウオーッ」。歓声があがった。
 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 15:25Comments(0)そうす亭日乗

2010年04月25日

杉村春子さんのハガキ

 資料を整理していたら、杉森春子さんから頂いた古いハガキが出てきた。

 杉村さんは広島出身。昭和12年の文学座創立に参加、女優としてはもちろんだが、指導者として多くの俳優たちを育てた。16歳の時に初舞台を踏んでから、杉村さんの歩いてきた年月は、そのまま我が国、新劇の歴史であった。
 
 ハガキは、84.8.7の日付。新宿局の消印があった。84年といえば、念願だった東京進出を果たした年で、四月には、西銀座に開店したパリ感覚が売り物の「プランタン」で、トマトドレッシングの発売を始めたばかりだった。

 ハガキにはこう書いてあった。

 「どれもおいしいソースですけど、やっぱり土佐酢が一番よろしゅうございました」

 トマトも美味しいのですが、ここはパリではありません。日本です。日本の味はカツオだしではないでしょうか? 杉村さんは、土佐酢が美味しかったといいながら、食の未来を戒められたのである。一つの道を極めた人の言葉は重い。

 

 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 11:56Comments(0)そうす亭日乗

2010年04月17日

アボルブカプセル

 本来なら土曜、日曜はお休みなのだが、今週はフル操業。早朝から、胡麻しゃぶのだしを引いている。昼前には岐阜県の胡麻メーカーから、特別焙煎したペーストが届く。清酒や味りんなどの調味料をブレンドすれば出来上がりとなるのだが、今日はいつもの配合で良いのか。天候不順で難しい判断を迫られている。本日の黄金比率は?

 初ガツオの便り各地から。高知と宮崎の様子を聞くと、今年は魚体が小さく、知合いも少なく「刺身に限る」そうだ。冗談だろう。血合いが美味いのだ。丁寧に叩いた血合いを醤油に溶いて刺身につけると、コクが出て驚くほど深い味わいになる。

 持病の一つである前立腺肥大が劇的に治癒した。肥大を小さくする新薬を処方してもらった効果が二週間で出た。おかげで、ゆっくり眠れるようになった。薬は人によって効き方も様々だと思うが、あまりにも嬉しいので・・・・。アボルブカプセル0.5mgが、私の魔法の薬でした。  


Posted by 吉野父ちゃん at 07:25Comments(0)そうす亭日乗

2010年03月24日

九州の春タマネネギ

 桜便りとともに、春の早出しタマネギが店頭に並び始めた。

 早いものでは、一月から出荷の始まった宮崎県延岡市の「空飛ぶタマネギ」がある。文字通り、飛行機で東京へ出荷されることから、この名がついた。

 春タマネギは、熊本県の不知火沿岸の干拓地を中心に、水俣市から鹿児島県にかけて一大産地を形成している。なかでも近年、人気が出てきたのが水俣特産の「サラダタマネギ」だろう。

 生食用として販売されており、薄くスライスして食べるのが美味しい。ジューシーで甘味も十分だが、収穫時期が5月までと短い。旬の味が実感できる貴重野菜である。

 すりおろしの生タマネギでつくる「たまねぎぼうや」という名前の和風ドレッシングは、ぽん酢と共に看板商品だが、4月からは、このサラダタマネギのフレッシュな美味しさをお届することになっている。

 あまり小細工せず、スライスしてカツオ節を振りかけ、ドレッシングで食べるのが一番だが、調味料でくどくど味付けされたドレッシングはタマネギに失礼だ。酢醤油で良い。これなら、だれでもつくれるし、酸味の調整も自分好み。タマネギ本来の味が堪能できる。  


Posted by 吉野父ちゃん at 07:37Comments(0)うまい話・食えない話

2010年03月16日

身分不相応

 陽光からは春の兆しを感じるのに、風が冷たい。
 
 高知に続いて、福岡でも桜が咲いた。全国で二番目だそうだ。高知の桜は、高知城追手門の染井吉野。白壁に浮かぶピンクの花びらが胸に染みた。テレビニュースで知った。
 
 三月になったのに、電話もファックスもピリッとも言わぬ。これ幸いでもないのだが、こういう時期は、静かにして休養するのが宜しい。今週は、病院で諸々検査。

 宮崎在住の「味の通信員」から、キンカンが届く。ピンポン玉ほどもある粒ぞろいの完熟品。銀座のフルーツ専門店で、?万円の値がつく希少品だ。身分不相応だが、口福に預かる。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:01Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月28日

鹿児島出張

 今年初めての出張で、鹿児島へ行ってきました。
 
 取引先のホテルから、洋食部門で使うぽん酢と胡麻だれのサンプル依頼がありました。このホテルの和食部門ではすでに両方を使っておられます。鹿児島といえば黒豚。黒豚のしゃぶしゃぶは郷土料理の代表選手です。おろし大根をたっぷり使った土佐酢ベースのぽん酢ソースは、当社の看板商品です。

 和食部門では、この土佐酢をベースに、さらに独自の工夫をこらしてホテルの味にされました。「もったいない」キャーンペンのつくだ煮は、この土佐酢のだしがらが原料です。
 
 今回、洋食向けに提案したのも、枕崎のカツオを意識したものになりました。だしは日本人の原点です。
サンプルは6種類できました。宅配便で先送りしました。内容や価格を説明するため翌日、九州新幹線で鹿児島へ向かいました。

 鹿児島中央駅周辺は、来年3月の全線開業を控え、ひっくりかえったようでした。只今到着の連絡電話を入れました。すると、「ホテル訪問の必要なし」。ぽん酢2点と胡麻だれ1点の採用が決まって、納品日を指定されたそうです。

 当たり前のことを当たり前にというのは、私の口癖ですが、そのことを実感した鹿児島出張でした。

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 14:22Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月16日

春よ来い

 一日ごとに寒かったり暖かったりする。天候不順である。今日は、その寒い日にあたる。8時ごろまでは太陽が差し込んでいたのに、9時になると厚い雲に覆われた。霧雨さえ降り始めたじゃないか。

 宅配便届く。「悪魔のソース応援隊」の心優しき乙女からのバレンタインの贈り物だった。
「お~い、休憩、休憩だ」。手を休めて、熱いお茶で頂く。チョコレートでコーテーングしたバウムクーヘンでした。ほのぼのしました。

 男性三人が来店。ぽん酢が売れる。三人のうち一人は、顔見知りで「つくだ煮は子供に大人気でした」。
どうやら、同僚を案内して来られたらしい。

 桜の開花予想が出そろった。例年より3~6日早く咲き始め、福岡市は3月19日に花開くそうだ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 15:27Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月12日

鰹だし復活に向け

 デパート不況が深刻度を増している。有楽町西武百貨店閉店のニュースに驚いたが、デパートという業態そのものが時代遅れになっているのに、当事者がその対策を真剣に考えていないところに問題がある。
 福岡の惣菜業者に聞いた話だが、某店から、300円の弁当を出せないかと言われたそうだ。300円では「安かろう、悪かろう」になる。行き着くところは見えているのに、もはや歯止めが効かないのだ。

 「もったいない」つくだ煮は予想した以上の反響だ。子供、とりわけ幼児が、ご飯を食べるようになったそうだ。ご飯とみそ汁、美味しい漬物は日本の朝食だ。「もったいない」は、ご飯をさらに美味しくする。
 朝一番に胃カメラの検査、異常なし。

 鰹だしの復活という夢を見た。実現のため、会社を設立した。昭和55年3月だった。以来、30年。夢の実現はまだだ。だが、一筋の明かりが見えてきた。「もったいない」もその一つである。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:35Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月09日

続・三度目の正直

 正直の前に「馬鹿」という二文字を加えた方が良かったかもしれない。
 
 その日の夕方になって、賞味期限の日付ロット番号から、当社が使用したヒマワリ油は、酸化防止剤不使用であることが判明した。撤去の決断、早すぎたのである。

 しかし、違反は事実である。幸い、今回は無事故で済んだが、なにかの手違いで、同じような事がまた起こる可能性がある。今ならまだ手を打てる。信用を失うかも知れないが、製造中止にして、芽を摘み取った。ヒマワリ油を菜種油に変えた新しい商品は15日後に出来た。
 
 「意外にあっさりして美味しい」とか「肉との相性いい」「トマトにトマト、抜群ですね」といった感想を聞くようになった。 今年初めての注文は正月二日、トマト三本だった。

 短い間に摘んで良かったなと思う。
 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 21:46Comments(0)まさかの人生

2010年02月07日

三度目の正直

 危機は突発的に発生した。

 まだ、オトソ気分が抜けない昨年一月。正午のニュースが、わが社でも、使用を始めたばかりのアルゼンチン産のひまわり油から、食品添加物が検出されたと報じた。全国ニュースが終わり、ローカルニュースに切り替わった途端だった。

 アルゼンチン原産の食用ヒマワリ油(500ml)から、食品添加物「t-ブチルヒドロキノン(TBHQ)」が検出された。日本では、同添加物を含む食品の輸入と販売は認められていない。ただ、この油を一日30本以上摂取しなければ健康被害はない。同様のことは夕刊各紙も報じた。

 ひまわり油は、発売を始めたばかりのトマトドレッシングで使用していた。春から夏にかけての主力商品に育てようとした矢先の出来事だった。福岡大丸、西宮阪急の両百貨店でも発売が始まったばかりだった。ついでに、告白すれば、このトマトドレッシングは10年前までは、全国のデパートに出回っていたが、ある事情で、売り場からはずされていたのである。一旦、定番商品でなくなったものを再度、復活さすには物凄いエネルギーが必要だ。 
 
 阪急、大丸両店では二度目の危機を乗り越えてのデビューであった。今度、なにか問題を起こせば結果は目に見えている。
 
 私は、放送直後、自分から正直に告白。撤去を申し出た。大量摂取しない限り健康被害は無いと解っても、永続的に食べればどうなるのか。人体への影響が少しでもあるなら使用は中止すべきである。安全・安心に対する信念だ。

 私は、品質にうるさい男なので多分、「頑固なおっさんがまたなにか言うとる」ぐらいに思われているらしい。冗談じゃない。使用中止ということは製造中止である。まかり間違えば、会社倒産にも繋がる重大事なのだ。

 トヨタの問題も正直に認めることが先決である。言いわけは見苦しいのだ。
 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 16:18Comments(0)まさかの人生

2010年02月04日

三本のコピー

 悪魔のソースとは何か。どういう思想で作られているか、一言で説明するため、三本のコピーを使い分けている。

 「当たり前のことを当たり前に」 「宣伝しないのが宣伝です」「悪魔のソースの商品は品質です」。
創業以来、30年近く、この三本を使い分けている。

 時々だが、品質(味・安全・安心)を評価されることがある。地道なコピーだが、一つのことを長く続ける姿勢が、共感を呼ぶのだろう。

 「もったいない」キャンペーンを始めて、その感が深い。だし、とはどういうものなのか。食べれば解るのである。子供たちが、争うようにして食べると聞かされると、気持がなごむ。
 

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 12:00Comments(0)そうす亭日乗

2010年01月31日

大びん必要でしょうか?

 一月最後の日曜日、CDから流れるペギー・リーの「春はまた来る」で目覚める。一日の始まりとしては気分上々。いつも朝食は味噌汁とご飯だが、なんとなくトーストが食べたくなった。マグカップで飲んだコーヒーもチーズも良かった。

 地球温暖化は着実に進行している。今年は、梅も桜も早い。太宰府天満宮の飛び梅も咲いた。桜も半月は早いそうだ。雪の秋田から、今年二回目になるトマトドレの注文がある。ぽん酢じゃなく、トマトというところに春を待ちわびる北国の人の想いを感じる。

 ラベルも包装も不要だから、もっと大きいボトルで欲しいという要望がある。ホテル向けの商品で良いものがあるそうではないか。是非、買いたいという要望である。むしろこちらからお願いしたいことなのだ。早速、1リットル瓶に詰めて差し上げた。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 13:06Comments(5)そうす亭日乗

2010年01月23日

「もったいない」その後①

 1月6日のこの欄で、「もったいない」キャンペーンの」開始を告示しました。同時に、つくだ煮20㌘を商品と一緒にして発送を始めました。

 注文した覚えのないものが入っているので、最初は驚かれたようですが、このキャンペーンの趣旨を知るにつれ、賛同と感動の輪が広がりました。予想を超えたスピードで広がりつつあります。

 今朝は、福岡県小郡市・栗崎美奈子さんが来社されました。つくだ煮を買いに来られたのです。売り物ではないことはすぐ、理解されました。子供さんが喜ばれたそうで、続けて食べさせたいと言われました。

 私の仕事は、調味料を作ることです。この分野で、品質日本一を目指しています。つくだ煮は、「土佐酢ドレッシング」製造の過程で生まれたものです。いわば付加価値です。私にとって本業が日本一になった時、付加価値を生かすことを考えれば良いのです。

 

 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 20:36Comments(0)うまい話・食えない話

2010年01月15日

人間力

 月半ばになり、ようやく平常ペースに戻りました。

 朝一番の来客は、ケアマネージャー氏。身体障害者で、要介護3にランクされている僕の日常生活を支援するための面接調査。障害を抱えての生活は一生続きます。何ができて何ができないかを良く知って、適切なサポートを受けるようにしなければなりません。

 実生活でのリハビリが、本当のリハビリであると確信しています。車椅子不要。一本だったステッキが二本になりましたが、今年は、スッテッキを登山用の杖に持ち替え、四本の足で歩きます。

 「もったいない」無料サービースもリハビリの一環です。残った能力を生かし、新たな能力を生みだしていく。人間回復を目指すところに、リハビリの意味があります。

 ぶっちゃけた話をすると、やればやるほど赤字が増えます。もうからないのならやっちゃいかん、のが商売の鉄則でしょう。だが、損して得を取れってこともあるのです。


  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:22Comments(0)そうす亭日乗

2010年01月08日

ショウガ湯

 福岡は本日、快晴。ポカポカです。
昨日までの寒さがウソのようです。
病気の影響で、手足に血行不良を起こしているので、夏でも手足が冷えます。
 
 11時のテータイムはショウガ湯と、サツマイモのレモン煮でした。たっぷりのショウガを、オリゴ糖で甘く溶いてありました。フーフーしながら飲みました。

 冷えは女性の大敵です。カサカサ肌になりやすいし、便秘もありますね。
私は靴下を重ね履きにしたり、指先をマッサージします。とにかく、こまめにやることです。

 ぽん酢には、生のショウガがたくさん入っています。体の中から温めてくれます。
 今夜は、湯豆腐でもいかがでしょうか。  


Posted by 吉野父ちゃん at 13:18Comments(0)うまい話・食えない話