悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

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2014年01月06日

1月6日の記事

 信じられぬような現象がわが身に起こり始めた。夜はトンカツと聞いていたのに、魚が出たりすると不機嫌になる。頭は承知しても、胃袋が承知しないのである。これほど食べることに関心があるのに、前夜に食べたものを 忘れている。ボケ老人が、たらふく朝食を食べてまだ一時間もしないのに、「朝飯はまだかね」と催促する話を聞いて笑ったものだが、 笑いごとではなくこちらもその領域に近づいたのかもしれない。もう間に合わぬかも知れないが、それでは思い出すよすがとして、毎日食べたもののメモをとっておこうか、と思いついたのである。

 いなりずし おじや リンゴ がめ煮 ポタージュ カップラーメン トースト コーヒー  

 仕事始め。
 山梨の顧客より白ポン12本をバラで。年末に予約のあった3本詰めセットを初荷として10セット。こちらの方は創業以来の重要顧客。九州、関西、東北など全国各地向け。  


Posted by 吉野父ちゃん at 11:46Comments(0)そうす亭日乗

2013年11月10日

無形文化遺産

 フレンチやイタリヤンに、昆布やカツオだしが使われるなど、日本が誇る繊細で深い味覚が、欧米で脚光を浴び始めた。
 12月には、政府がユネスコに登録申請した「和食 日本人の伝統的食生活」が無形文化遺産に登録される。

 手元にサンデー毎日がある。発行されたのは、昭和59年6月17日。29年前である。巻末に、夫婦でソース作りをする写真と共に、「カツオ節と昆布で引いた和風だしに、たっぷりの大根おろしを醤油で合わせてある」と説明してある。

 チルドドレッシングが博多で生まれたニュースは、全国に知れ渡った。有名百貨店に悪魔のソースが並び始めた。だが喜びの日は短かった。腐りやすく日持ちしないものは流通しなかった。

 29年という歳月は、長いようで短かった.。
 資源を大切にするという見地からはじまった「もったいない佃煮」も健在である。いつもいうことだが 、「当たり前のことを当たり前に」という精神は不滅である。
 
 
  


Posted by 吉野父ちゃん at 11:20Comments(0)そうす亭日乗

2012年08月31日

風の音

 酷い暑さがゆるみもなく続いたこの夏も、秋立つ日になると不思議に風の音が変る。
 温度は相変わらず高く、日差しも衰えないのに、かすかに乾いた秋の声が忍び寄って来た。考えると不思議でもあり、そうでもないようだな。風はただ空気が動くだけで音はない。風が動き、ものにふれて音が生じる。夏も絶頂を過ぎると、草木の葉も硬くなるから、風が触れて生ずる音も乾いたものになるのだ。
 風の音で秋を知るというのは、大変に贅沢なことだと改めて知る。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 12:26Comments(0)そうす亭日乗

2012年08月03日

コマーシャルを考える

 「悪魔のソース」というネーミングで売り始めて30年になる。30年というのは、長いようで短く、短いようで長かった気がするが、最近、コマーシャルについて意識するようになった。
 今、若い人が一番いやがるのは、格好の悪いこと。ボクは関西人で、人間の持つ弱点や愚かさにほっとするところがあります。
 「亭主元気で留守がいい」。奥さん達が秘かに思っているこです。「悪魔」も、思わずドキッとさせますが、食べてみると・・・・・。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:34Comments(0)そうす亭日乗

2012年07月31日

HPが新しくなりました

 ホームページが新しくなりました。
 制作したのは南福岡を中心に活躍中の、株式会社フォレストウェブという女性社長率いる軍団です。
 なぜ軍団と呼んだか、追々、明らかになるとして、悪魔のソースが、無名のころからの応援団です。
 絆という言葉がもてはやされています。一種の流行語になっていますね。私たちは、「当たり前のことを当たり前に」という、日常のことを、お互いに実践しているに過ぎません。絆です。
 同じようなことが」、関西でも起こっています。こちらは、「てんきち母さん」という料理ブロガーが主人公です。  


Posted by 吉野父ちゃん at 18:15Comments(0)そうす亭日乗

2012年04月09日

親離れ子離れ

 哺乳動物は親が子供に乳を飲ませたり、鳥類は親鳥がくちばしで良く噛んで、やわらかくして食べさせたりする。しかし、一人前になると、もうかまわなくなる。子供は自分で食べるものをあさって食べる。これが自然の掟である。

 何気なく見たテレビの一こまだが、人間社会の方はどうなのかな。  


Posted by 吉野父ちゃん at 20:45Comments(0)そうす亭日乗

2012年04月08日

脳が痩せる

 ご近所さんが二人続けて来る。たくさん買ってもらったというわけではないが、おまけに「もったいない」を差し上げたら大喜びされる。ご飯にふりかけるのが大好きとか。富士山見物のお土産です、とわさび漬けまで頂いた。
 
 花便りが盛んである。某日、市役所へ。大宰府政庁跡のサクラは見事であった。ただし、車中からの眼福である。

 歳をとれば、誰でも物忘れが多くなる。認知症というのは、心の問題ではなく、脳の問題であることを知っていないと予防にならない。あまり頭を使わないと、記憶力の回路が痩せる。マズイことになるのだ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:40Comments(0)そうす亭日乗

2012年04月07日

本来無一物

 故郷の菩提寺から春供養の案内を頂戴した。
 昨年は、春も秋も彼岸は休みなしだった。今年はと思っているのだが・・・。
 そんな気持ちになるのは、説教の後にふるまわれる普茶料理に心引かれるからである。

 禅寺の料理は動物性の食材を使わない。しかし野菜をウナギや牛肉、魚などあらゆる動物性の食材に似せて料理する文化がある。善男善女の間から「これが、本物ではいとは」と驚きの声が上がる。

 精進料理の味を決めるのは、カツオだしである。
 先日からもったいない佃煮のプレゼントを始めた。これもカツオだしが生んだ文化の一つである。
   


Posted by 吉野父ちゃん at 12:56Comments(0)そうす亭日乗

2012年04月05日

皆様アリガトウ

 近所なのに知らなかった自分が恥ずかしくて・・・。こう言って電話があった。
 生活情報誌「コモ」で知ったそうだ。コモ5月号は只今、全国の書店で発売中である。その5月号は、全国各地の調味料特集。悪魔のソースも、「博多んぽん酢」が料理ブロガー・「てんきち母ちゃん」によって紹介されている。

 それにしても、商品の多いことに驚く。味噌、醤油、酢の定番調味料はともかく、粉末があれば顆粒タイプもある。
 
 これに刺激されたのか、読売新聞から電話があった。電話のあとすぐにファックスで、商品情報をまとめた記事が送られてきた。消費不振で頭が痛い毎日だが、「見ている人はちゃーんと見ているのだな」と背中を押されたようだ。てんきちさんも読売さんもアリガトウさんです。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:31Comments(0)そうす亭日乗

2012年03月17日

骨折り損のくたびれもうけ

 ヒザを骨折してから二ヶ月あまり。危うく「廃用症候群」になるところだった。
 原因は、老化による筋肉の衰えと、骨折に伴う過度の安静である。庭を散歩するとか、こまめに体を動かすとかすれば良かったのだが、衰えは消化器、循環器、呼吸器にも現れた。先週から、またリハビリ病院への通院を始めた。

 昨夜半、春一番が吹き荒れた。待ちに待った春の訪れである。  


Posted by 吉野父ちゃん at 16:02Comments(0)そうす亭日乗

2012年03月03日

como

 しばらくのご無沙汰でした。 近況報告です。
 年末に左ヒザを骨折しました。ギブス装着は拒否しました。サポターを巻いて二ヶ月。ヒザのサラがまっぷたつになっていましたが、きれいにひっつきました。もう大丈夫です。

 コモという生活情報誌から連絡がありました。3月28日号に博多んぽん酢が紹介されるそうです。調味料への関心が高まっています。今回の企画は、料理のプロや人気ブロガーが繰り返し購入、愛用する調味料をレシピなども合わせて公開るそうです。

  


Posted by 吉野父ちゃん at 15:19Comments(0)そうす亭日乗

2011年11月22日

オイ、お前

 今日、11月22日は「いい夫婦の日」だそうだ。毎日の生活のなかで、連れあいのことをなんと呼ぶか。昔は、オイお前、と呼びかけることが多かったが、今はそんなこと怖くて言えない。 退院予定日を繰り上げ、日曜日に帰宅した。

 「もったいない」佃煮が役に立った。ポリープ切除の二日前の朝食から、普通食がおかゆになった。鹿児島・枕崎産の鰹節を贅沢に配合した「もったいない」は風味といい、うま味といいとても美味しかった。

 来年は、この佃煮をもっと多くの人に食べてもらいたいと考えてる。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:31Comments(0)そうす亭日乗

2011年11月13日

ポリープ切除

 明日から入院することにした。内視鏡による大腸ポーリプの切除が目的。この一年あまり、何度か入院の機会があったのだが、今日まで延び延びになっていた。それは、緊急を要する患者ではないからだった。病室というのは、ホテルとは違い予約しにくいところがある。病院から連絡があれば即入院、即手術である。年末・年始の繁忙期を控え、今のうちにと考えたのである。
 上がったり下がったり、気温の変化が激しい。この時期、何度も何度も鍋物にする。よせ鍋、湯どうふ、魚ちりの類だが、退院第一食目はどうするか聞いたのに、返事はなかった。  


Posted by 吉野父ちゃん at 11:51Comments(1)そうす亭日乗

2011年11月03日

もったいない

 文化の日にふさわしい好天である。
 齢を重ねると一年を短く感じるようになるといわれるが、この半年は早かった。三越伊勢丹より分厚い書類届く。鹿児島にあった「鹿児島三越」が業績不振で閉店して久しい。福岡の三越とは問屋さん経由で取引があるが、鹿児島との縁が切れたので、日本橋本店や銀座店で悪魔のソースを並べるのはチト厄介かなと感じていた。
 書類は今年4月、合併により会社統合した三越と伊勢丹の「MD統括部」からのもので、全国に12あるグループ会社との一括取引の契約書類だった。
 
 「もったいない」という言葉が広まりつつある。広めたのは毎日新聞である。同じ言葉を使った佃煮を作り始めて30年になる。日本の食文化の根幹をなす「だし」。そのだしがらを有効利用しているにすぎぬのだが、その「もったいない佃煮」が今日もできた。少しだが来店されたお客様に差し上げている。文化の日にふさわしいと考えている。  


Posted by 吉野父ちゃん at 14:15Comments(0)そうす亭日乗

2011年10月08日

ポリープ

 焼き殺されるのじゃないかと思われた夏が過ぎ、金木犀の咲く一番いい気候になったのに、心が晴れない。
 それというのも、木曜日には胃カメラを飲むことになっているからだ。どこが悪いというのじゃない。一年に一度の定期検査だから気楽に飲めばいいのだが、小学、中学、高校が同じだった幼馴染が、胃がんの手遅れで死んでしまった。
 人間ドックで検査を受けると病気を発見され、病人にされてしまう。だから検査はしない。相当な知識人でこんなことを言う人がいる。病気を見つけて貰ったら有難いと思うのが普通じゃなかろうか。
 一年前の検査で、大腸にポリープが見つかった。良性だった。何度か病室が空いたという連絡があったが、仕事の都合で延び延びになっていた。「癌化しないうちにとっちまえ」と、天の声が言っているのでそうする。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:14Comments(0)そうす亭日乗

2011年09月25日

 わからなくてごめんなさい

 秋らしい好天が続いている。 陽が暮れると寒くなる。
 夫婦を46年もやっていると、相方も似たようなことを考えるのか、パイナップルを食べながら、「美味しいリンゴが食べたいね」と言った。しばらくして「贅沢かしら」と言った。
 連休初日は大勢の人が訪ねて来た。インターネットを見てからという人がほとんどで、カーナビで近くまで来ているはずなのに解らないという。リハビリで知り合ったKさんもそのうちの一人で、「小さな看板で見過ごしました」。
 静かな住宅街の一角で、仕事をさせて貰っているのでこうなるのだ。自然に、地域のなかに溶け込むのを良しとするのが僕の流儀だが、最近は半径5キロ圏内で顧客が増えている。  


Posted by 吉野父ちゃん at 11:40Comments(0)そうす亭日乗

2011年09月17日

新幹線で鹿児島が忙しくなりました

 鹿児島のホテル向けの仕事が忙しくなった。
 九州新幹線の全線開業で、関西や中国、四国からの旅行客が増えたのに加え、9月から秋メニューになって、<しゃぶしゃぶ>の需要が増えた。黒豚・黒牛のしゃぶしゃぶは薩摩料理の代表選手。年中メニューにあるが、旬はこれから。
 しゃぶしゃぶ用は二種類ある。胡麻だれとポン酢タイプの土佐酢だ。一般用にはつくっていないが、博多んぽん酢やたまねぎぼうやを直接買いに来られたのがホテル向け製造日の場合、小さなビンでサービスすることがある。もちろん、サービスだからお金は頂かぬ。連休明けをお楽しみに。  


Posted by 吉野父ちゃん at 15:42Comments(0)そうす亭日乗

2011年09月04日

訂正

 お詫びと訂正です。
 8/28付けプログの記事中、「砂糖にたよらぬ商品づくり・・・」とあるは誤り。トマトドレは砂糖入りでした。家人からの指摘でした。
 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 08:19Comments(0)そうす亭日乗

2011年08月28日

黒ポンの辛さは?

 今年の夏は暑さがちとこたえた。熱中症にならぬよう、外出や屋外でのリハビリ体操も控えて、エアコンのお世話になった。人間というのは勝手なもの。電気料金の検針票の数字に一喜一憂している。
 週3回のリハビリ病院への通院が、生活習慣としてすっかり定着。マッチト上での体操、器具を使っっての付加運動とフルコースのリハビリが続くが、7,8月はサボる日が多かった。 楽あれば苦ありだ。てき面、足にきた。

 黒ポン新発売のハガキを見た顧客より電話数件。必ず聞かれるのは、どの程度辛いか?。この説明は、食べてもらうのが一番だが、「マイルドです。強い辛味がお好きなら、<大辛>もありますよ」と答える。 辛味と甘味を区別出来る調合になっているので、アッ、オリゴ糖だと喜ばれる人も居られるだろう。創業以来、砂糖に頼らぬ商品作りに徹している悪魔のフアンが多いからだ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 21:42Comments(0)そうす亭日乗

2011年08月26日

新商品登場です。

 かつては身近に豊富にあった美味しいものが、いつの間にか貴重品になりつつあります。
 柑橘ミカンの代表ともいえる柚子もその一つです。九州は柚子農家も多く、一大産地を形成しています。なかでも、大分県は、かぼすと柚子で有名です。
 今ここで、味覚の原点ともいえる食材に光をあてなければとの強い思いがありました。子供を含めた消費者に伝統的な味を伝えていく事も大切に思えました。小理屈をいうようですが、わかりやすく言えば、博多という地域の特性を生かし、新鮮で美味しく、あれこれ便利に使えるものを作りたいと考えました。
 こうして生まれたのが、「博多んぽん酢」でした。宮崎県日向市の「平兵衛酢(へべす)」が評判高く、フアンがふえました。
 もう一つ、願いがありました。「ゆとり」の復活です。家族別々に食事をする<孤食>や、同じ食卓を囲んでも違うものを食べる<個食>など、健康な食卓が失われました。スローフードという言葉があります。なにか特別な食べ物や食べ方があるように聞こえますが要は、家族そろって仲良く、和やかに食べるということです。
 
 こうして新しく生まれたのが、<辛・博多んぽん酢>です。ホームページをご覧ください。
    


Posted by 吉野父ちゃん at 22:16Comments(0)そうす亭日乗