年とるということ
言葉の不足や表現の拙さで、誤解を与えることを痛感している私。その点、友人は一言にもユーモアがある。たしなめるにも不快感を与えない。不思議な話術の持ち主である。話題も豊富で、時を忘れて笑いこけることもる。生来の性格によって今さら仕方がないと思いながら、少しでも友人にあやかりたいと、いつも願っている。◆年をとるとだれしも忘れっぽくなるというが、私も、ご多分にもれず近頃それがひどくなった。身近なちょっとした物を置き忘れるなどしばしばで、ことに一番困るのが人忘れである。先日も、鹿児島の繁華街で顔見知りに出会ったのだが、どうしても名前が出てこない。思い出したのは翌日だった。いくら首をひねっても出てこなくなったら、もうおしまいである。
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