悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

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2010年02月28日

鹿児島出張

 今年初めての出張で、鹿児島へ行ってきました。
 
 取引先のホテルから、洋食部門で使うぽん酢と胡麻だれのサンプル依頼がありました。このホテルの和食部門ではすでに両方を使っておられます。鹿児島といえば黒豚。黒豚のしゃぶしゃぶは郷土料理の代表選手です。おろし大根をたっぷり使った土佐酢ベースのぽん酢ソースは、当社の看板商品です。

 和食部門では、この土佐酢をベースに、さらに独自の工夫をこらしてホテルの味にされました。「もったいない」キャーンペンのつくだ煮は、この土佐酢のだしがらが原料です。
 
 今回、洋食向けに提案したのも、枕崎のカツオを意識したものになりました。だしは日本人の原点です。
サンプルは6種類できました。宅配便で先送りしました。内容や価格を説明するため翌日、九州新幹線で鹿児島へ向かいました。

 鹿児島中央駅周辺は、来年3月の全線開業を控え、ひっくりかえったようでした。只今到着の連絡電話を入れました。すると、「ホテル訪問の必要なし」。ぽん酢2点と胡麻だれ1点の採用が決まって、納品日を指定されたそうです。

 当たり前のことを当たり前にというのは、私の口癖ですが、そのことを実感した鹿児島出張でした。

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 14:22Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月16日

春よ来い

 一日ごとに寒かったり暖かったりする。天候不順である。今日は、その寒い日にあたる。8時ごろまでは太陽が差し込んでいたのに、9時になると厚い雲に覆われた。霧雨さえ降り始めたじゃないか。

 宅配便届く。「悪魔のソース応援隊」の心優しき乙女からのバレンタインの贈り物だった。
「お~い、休憩、休憩だ」。手を休めて、熱いお茶で頂く。チョコレートでコーテーングしたバウムクーヘンでした。ほのぼのしました。

 男性三人が来店。ぽん酢が売れる。三人のうち一人は、顔見知りで「つくだ煮は子供に大人気でした」。
どうやら、同僚を案内して来られたらしい。

 桜の開花予想が出そろった。例年より3~6日早く咲き始め、福岡市は3月19日に花開くそうだ。  


Posted by 吉野父ちゃん at 15:27Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月12日

鰹だし復活に向け

 デパート不況が深刻度を増している。有楽町西武百貨店閉店のニュースに驚いたが、デパートという業態そのものが時代遅れになっているのに、当事者がその対策を真剣に考えていないところに問題がある。
 福岡の惣菜業者に聞いた話だが、某店から、300円の弁当を出せないかと言われたそうだ。300円では「安かろう、悪かろう」になる。行き着くところは見えているのに、もはや歯止めが効かないのだ。

 「もったいない」つくだ煮は予想した以上の反響だ。子供、とりわけ幼児が、ご飯を食べるようになったそうだ。ご飯とみそ汁、美味しい漬物は日本の朝食だ。「もったいない」は、ご飯をさらに美味しくする。
 朝一番に胃カメラの検査、異常なし。

 鰹だしの復活という夢を見た。実現のため、会社を設立した。昭和55年3月だった。以来、30年。夢の実現はまだだ。だが、一筋の明かりが見えてきた。「もったいない」もその一つである。  


Posted by 吉野父ちゃん at 12:35Comments(0)そうす亭日乗

2010年02月09日

続・三度目の正直

 正直の前に「馬鹿」という二文字を加えた方が良かったかもしれない。
 
 その日の夕方になって、賞味期限の日付ロット番号から、当社が使用したヒマワリ油は、酸化防止剤不使用であることが判明した。撤去の決断、早すぎたのである。

 しかし、違反は事実である。幸い、今回は無事故で済んだが、なにかの手違いで、同じような事がまた起こる可能性がある。今ならまだ手を打てる。信用を失うかも知れないが、製造中止にして、芽を摘み取った。ヒマワリ油を菜種油に変えた新しい商品は15日後に出来た。
 
 「意外にあっさりして美味しい」とか「肉との相性いい」「トマトにトマト、抜群ですね」といった感想を聞くようになった。 今年初めての注文は正月二日、トマト三本だった。

 短い間に摘んで良かったなと思う。
 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 21:46Comments(0)まさかの人生

2010年02月07日

三度目の正直

 危機は突発的に発生した。

 まだ、オトソ気分が抜けない昨年一月。正午のニュースが、わが社でも、使用を始めたばかりのアルゼンチン産のひまわり油から、食品添加物が検出されたと報じた。全国ニュースが終わり、ローカルニュースに切り替わった途端だった。

 アルゼンチン原産の食用ヒマワリ油(500ml)から、食品添加物「t-ブチルヒドロキノン(TBHQ)」が検出された。日本では、同添加物を含む食品の輸入と販売は認められていない。ただ、この油を一日30本以上摂取しなければ健康被害はない。同様のことは夕刊各紙も報じた。

 ひまわり油は、発売を始めたばかりのトマトドレッシングで使用していた。春から夏にかけての主力商品に育てようとした矢先の出来事だった。福岡大丸、西宮阪急の両百貨店でも発売が始まったばかりだった。ついでに、告白すれば、このトマトドレッシングは10年前までは、全国のデパートに出回っていたが、ある事情で、売り場からはずされていたのである。一旦、定番商品でなくなったものを再度、復活さすには物凄いエネルギーが必要だ。 
 
 阪急、大丸両店では二度目の危機を乗り越えてのデビューであった。今度、なにか問題を起こせば結果は目に見えている。
 
 私は、放送直後、自分から正直に告白。撤去を申し出た。大量摂取しない限り健康被害は無いと解っても、永続的に食べればどうなるのか。人体への影響が少しでもあるなら使用は中止すべきである。安全・安心に対する信念だ。

 私は、品質にうるさい男なので多分、「頑固なおっさんがまたなにか言うとる」ぐらいに思われているらしい。冗談じゃない。使用中止ということは製造中止である。まかり間違えば、会社倒産にも繋がる重大事なのだ。

 トヨタの問題も正直に認めることが先決である。言いわけは見苦しいのだ。
 
   


Posted by 吉野父ちゃん at 16:18Comments(0)まさかの人生

2010年02月04日

三本のコピー

 悪魔のソースとは何か。どういう思想で作られているか、一言で説明するため、三本のコピーを使い分けている。

 「当たり前のことを当たり前に」 「宣伝しないのが宣伝です」「悪魔のソースの商品は品質です」。
創業以来、30年近く、この三本を使い分けている。

 時々だが、品質(味・安全・安心)を評価されることがある。地道なコピーだが、一つのことを長く続ける姿勢が、共感を呼ぶのだろう。

 「もったいない」キャンペーンを始めて、その感が深い。だし、とはどういうものなのか。食べれば解るのである。子供たちが、争うようにして食べると聞かされると、気持がなごむ。
 

 

   


Posted by 吉野父ちゃん at 12:00Comments(0)そうす亭日乗