2008年01月31日
食品業界への不信
広告を出しませんかというお誘いが多い。昨日も数件、電話があった。
「宣伝をしないことが広告だと思っていますので・・・」。
一瞬。エッ、と息を飲む気配がして電話が切れた。
今もって看板の一枚も無い。新聞に広告を出したり。チラシを入れたり、販売促進のやりかたはいろ
いろあるのだろうが、なにもしたことがない。今まで潰れなかったのが不思議だ。
今年になっても、製造能力を上回る注文を頂く。注文が増えたからといって売上は倍増しない。ここ
を間違えると大変なことになる。品質の均衡がとれなくなるからだ。
食品業界に対する不信の高まりが追い風になっているのだが、素直に喜べないのだ。
Posted by 吉野父ちゃん at
08:56
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2008年01月28日
みやざき地頭鶏
久方ぶりで宮崎県日向市へ行ってきた。みやざき地頭鶏〔じとっこ〕を、トマトドレッシングで食べるの
が目的である。
地頭鶏は旧島津藩が飼育していた。、その地の頭職に献上していたことから「地頭鶏」と呼ばれて
いた。その原種に改良を重ね、「みやざき地頭鶏」が誕生した。近年である。
市役所や農協の若い人の案内で、地頭鶏料理専門店へ。胸身、ささみ、レバーと刺身やたたきで
食べ比べたのだが、柔らかな肉質にまず驚く。炭火焼は噛むほどに味が出た。とてもジューシー。
皆が、口あんぐりして感心したのは、トマトドレッシングとの相性の良さだった。たたきに添えられた
たまねぎスライスも、ご馳走を盛り上げた。
× × × ×
テレビに出て、一月になる。たくさん注文を頂いている。放送当日のをやっと、送り終えたのが一週間前である。みなさん、いらいらしておられるだろう。クレームfがない。取り消しもない。
待つだけ待って、食べたらひどい味だったでは申し訳がない。毎日毎朝、気を引き締めている。
2008年01月18日
お待たせします
テレビ騒動も一段落。今度は、製造に追われることになった。
生産能力がないことは、ハナから解っている。番組では、注文後、一ヶ月待ちのテロップが流れたそうだ。二日間に亘りビデオ収録した担当者が、こりゃえらい騒ぎになるぞと予見したからだ。
「そうだ」と断るのは、番組の終わらないうちから電話が殺到。テレビを見るどころか、トイレに立てなくなったからだ。深夜になって、パソコンを開いて、二度びっくりした。ファックスも、次から次へと用紙を吐き続けている。アナログ人間には、異様なことと映る。
なんだかんだと言ってるうちに、年も改まり、成人の日を迎えた。一ヶ月が三ヶ月になって、今の時点では四ヶ月後になるかも知れない。それでもと言う人があとをたたない。
今朝の注文メールの余白に、「泰然自若。その姿勢、変えないで」とあった。
2008年01月12日
煙霧
鹿児島は一面、乳白色に染まっていた。桜島も西郷どんも「煙霧」にぼんやりかすんでいる。
肉眼では見えぬ、小さな乾いた粒子が大気中を浮遊し、空気が濁って見えるのである。冬型の気圧配置がどこかへ行って、北風が吹かない。空気が乾燥したまま大気が安定したのが原因という。
普段、良く見えるものが見えないというのは、いささか気がかり。心残りの旅だった。
2008年01月09日
博多んぽん酢について
お問い合わせが多い「博多んぽん酢」に」ついて。
名前はぽん酢ですが、これは、「万能そうす」です。ソースではありません。
食べ方の一例です。
鍋も絶妙ですが、大根おろしや生姜の入ったそうすを肉にからめて食べる。上等な味です。
ぽんと膝をうって、その美味しさを納得されるでしょう。
ぽん酢の味を左右する柑橘酢は、宮崎の「平兵衛酢〔へべす〕」という酢みかんです。
× × ×
テレビ騒動が続いている。いくら言われても、ないものはないのだが、それを承知の上での注文だから、こんなに有難いことはない。生産ペースを少し落とすことにした。30本出来るのを27本か28本にしたのである。周囲に目が行き届き始めた。結果的には、このことがプラスに作用するだろう。
明日から、鹿児島・枕崎へ。旧年来続けているカツオ節だしの仕事が待っている。