悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

2007年10月25日

不滅の灯明


月末に予定していた「たまねぎぼうや」の発売を延期することにした。ラベルのデザインも決まり、準備は全て整っていたのだが、どうしても気分が乗らぬのである。迷いを断ち切ったのは、デザイナーの一言だった。

 黄金色のオイル。どうしました? 菜種油のことを聞かれた。

 そうか。万人に好まれる味は必要じゃない。これこそ悪魔だ、と言わせる味じゃないといかん。初心を忘れていた。それを問われたのである。
 
 油を生食する食文化はなかった。日本人と油のかかわりは、灯明に用いた菜種油である。改めてそのことに気づく。開発を始めて7年になる今、比叡山延暦寺の根本中堂、不滅の灯明が目に浮かぶ。
 
 

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Posted by 吉野父ちゃん at 08:20│Comments(0)まさかの人生
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