悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

2006年12月24日

雑炊

 目の前に正月が在るのに、暮れの慌しさが感じられぬ。仕事も昨日で一段落した。あとは、ちょろちょろと注文があるだけである。

 暖かい。廊下を飛び越え、陽が入る。真に真に、穏やかである。ビールでも飲みたいような気分だ。

 ちょいと世間に評判の、ケーキ屋がテレビに写っている。行列が渦を巻いている。世の中ァ、豊かで平和だな。つくづく想う。テレビを見ても、雑誌を開いても、日本中が「食」と「旅」の話じゃないか。

 こんなに、食い物が氾濫してるのに、まだ食い漁りを続ける。考えてみると、おっとろしい世の中だな。戦中、戦後のあの、物資の無かった時代、芋と水のなかにわずかに米の浮いた「雑炊」を奪うように食べたものだ。食べたものが、すぐに、血となり肉となる。腹の中が熱くなるのが不思議だった。

 はらわたに沁みこむうまさ。そう言うでしょう。それが、その雑炊なのさ。

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Posted by 吉野父ちゃん at 16:45│Comments(0)うまい話・食えない話
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