悪魔のソース・博多んぽん酢を新しい博多の名物にしたい。老人のかなわぬ夢でなく、夢を現実にしてみたい。脳梗塞から三度の生還。ヨレヨレ、ボロボロになりながら、果たせぬ夢を追い続ける男に、強力な助っ人が現れた。平凡だったそれまでの人生が「まさか」の出来事で、がらりと変わる。一度ならまだしも、それが二度も三度も続いた。波乱万丈だが実に、愉快だった。人生の終末期を迎えた今、またもや「まさか」の驚きである。ヒルマン監督ではないけれど、信じられな~いのだ。人生、終わり良ければすべて良しなのだが、それはまだわからない。

2007年06月23日

下仁田ネギ


6月23日〔土〕 曇り時々雨 140-72

 知らないところに行くと、その地の名産を買って帰るのが人情というものだが、私には、そのような人情が欠けている。饅頭のように、誰にでも喜ばれる品ではなく、その土地にしかないものを買いたいと
思うのだ。東京に行って土産にしたいものがある。下仁田ネギである。

 なぜそのようなことを思うかと言われれば、下仁田ネギを焼いて、とろとろにとろけた白い軸の芯の部分の自然の甘味を懐かしく思いだしたのである。それは、友人に電話して、受話器をとったのが埼玉生まれの奥さんだったからそう思ったのだ。

 彼は耳鼻咽喉科の院長だった。先ごろ、引退した。40年前、東京の大学病院で勤務していたが、家業の病院を引き継ぐため、故郷に帰ったのである。遊学の時は一人ぼっちだったが、人生の伴侶という土産を持ち帰ったのである。

 上等の胡麻油で白い部分を蒸し焼きにし、シングルモルトをチビチビ飲りたい。人生と言う会話はなにものにも変え難い味がするように思う。



 

 

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Posted by 吉野父ちゃん at 21:35│Comments(2)うまい話・食えない話
この記事へのコメント
はじめて、メールします。
食育祭で、購入した、博多んぽん酢と、トマトドレッシング・・おいしくいただいてま~す(^0^)/
いい物を、きちんと作るって、大事な事ですよね。
頑張って下さい。
Posted by テト at 2007年06月23日 23:48
食育祭に来られたのですね。物凄いお客さんの数にびっくり。食に対する関心が高まっていることを実感しました。

ハーブですか。夏のサラダには欠かせませんね。ロケットサラダなんて美味しそうなのもありますよ。
Posted by 悪魔のおっちゃん at 2007年06月24日 05:40
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